kurokoです。
東京では桜が開花したようです?。 水戸でも、開花はもう間もなく! その幹も、枝からもピンクの色がムンムンしていて わくわくします。 中学校の国語の教科書に 【言葉の力】というお話がありました。 「この色は何から取り出したんですか」 「桜からです」 桜の花が咲く直前のころの、山の桜の樹皮を煮詰めて・・・ という。 「桜は全身で春のピンクに色づいていて、花びらはいわばそのピンクが、ほんの先端だけ姿を出したものにすぎなかった」 という、それを 毎年、この時期になると おお~!これだ~ っと思い出して感激します。 40代も半ばの私のことなので、 中学の教科書で読んでから、それこそ30年近く。 毎年コレだコレだと感激で、 その話を誰かに言ってみたくなりまして。 そして言ってみる。 そうすると、 みんな知っている。 そしてそれもちょっとまた嬉しい。 自分と近い世代は、なんとなく 「え?国語の教科書?」って反応も多くて。 桜の樹皮からピンクの染め物ができるって、 理科で習ったのか? それとも家庭科で実習でもしたかな? と、 その情報をなぜ自分が知っているのか、自分でも覚えてなかったり。 でも、不思議。みんな知っている。 ウチの高校生の長男が 中学時代の教科書にも載っていたからね。 桜の開花のカウントダウンがはじまると、 きっと、とても多くの世代の多くの人たちが、 樹から枝からあふれるピンクを感じて、 そうコレコレって むふふってしているんだろうなあ。 春先、間もなく花となって咲き出でようとしている桜の木が、花びらだけでなく、木全体で懸命になって最上のピンクの色になろうとしている姿が、私の脳裡にゆらめいたからである。花びらのピンクは幹のピンクであり、樹皮のピンクであり、樹液のピンクであった。桜は全身で春のピンクに色づいていて、花びらはいわばそれらのピンクが、ほんの先端だけ姿を出したものにすぎなかった。 【言葉の力】大岡信
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